ホーム > お知らせ・イベント一覧 > それぞれの心に届いた ひきこもり~本人・家族の声~

お知らせ・イベント

2020/10/2イベント

それぞれの心に届いた ひきこもり~本人・家族の声~

令和2年9月27日(日)巻地区公民館小ホールにて、西蒲区社会福祉協議会主催、新潟市ひきこもり相談支援センター様ご協力のもと「ひきこもり~本人・家族の声~」を開催いたしました。当日は、48名がご参加くださいました。

誰もが安心して過ごせる居場所 marugo-to home(まるごーとほーむ)の利用者もボランティアに来てくれました。

 

 

 

始めに西蒲区社会福祉協議会から、生きづらさを抱えた方への支援事業についての説明をさせていただきました。また、事業内容の一つであるmarugo-to home(まるごーとほーむ)の利用者が靴磨きの実演を行いました。

 

その後、新潟市ひきこもり相談支援センターの齋藤様のコーディネートのもと、当事者の男性2名、当事者のお母様からそれぞれ、どのような経緯で新潟市ひきこもり相談支援センターが関わることになったのか、生きづらさが和らいだ瞬間などのお話を伺いました。

受験の失敗、幼少期の家庭環境などが要因となったこと。自分のことを理解されていないと感じ、居場所がなかったこと。両親が新潟市ひきこもり相談支援センターに相談したことがきっかけで、繋がることができたことなどお話くださいました。自宅生活をしていてよかったことはという質問には「ありません。」と話されていたのが印象的でした。

また、生きづらさが和らいだ瞬間はという質問には、年齢的にも自立が求められており「今が一番生きづらいです。」と返答がありました。今もなお生きづらさを抱えて生活していることが強く感じられました。また相談をきっかけに、「両親を変えることは無理。親孝行だと思って、自分が変わるしかない。」と考えを変えることで楽になった。信頼関係がある方に言われたことも考えを変えるきっかけとなったというお話もありました。当事者のお母様は、息子さんの言動が変化していく様子から、お母様自身の心の変化(怠けているのではなく、本人なりに悩んでいるんだ)に気づいたそうです。

 

後半は、コメンテーターに長岡崇徳大学 看護学部 看護学科教授 斎藤まさ子氏をお迎えし、会場の皆さまからのご質問なども受けながら会場参加型で意見交換を行いました。会場からは「子どもが学校に行きたくないと言ったらどう対応すればいいか。」「発表してくれたことに感謝します。応援したい!」などの声が聞かれました。

「親が穏やかに振る舞うこと。家の中が平和な状態でいることが、子どもが心を開くために必要。」

斎藤まさ子氏からの言葉が心に響きました。

参加された方から、当事者の生の声を聞くことができ理解が深まった、様々なケースがあると知ることが出来た、我が事として考える機会になった等、たくさんの感想をいただきました。

西蒲区社会福祉協議会では、今後、生きづらさを抱えた方に寄り添い、優しくまるごと包んでくれるようなまるごとサポーター」を募る研修を予定しております。

詳しい内容はこちらをご覧ください。

まるごとサポーターチラシ

 

 

また、当日はmarugo-to home(まるごーとほーむ)の活動を行うにあたり、協力金を募集し受付ブースを設置しました。ご協力いただいた方に、ビニールハウスの居場所marugo-to(まるごーと)で作成したmarugo-toブロックをお渡しさせていただきました。

たくさんの協力金をいただき、感謝申し上げます。誠にありがとうございました。