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お知らせ・イベント

2022/9/26イベント

令和4年度 西蒲区生きづらさを抱えた方の支援連絡会を開催しました。

西蒲区社会福祉協議会では、社会に合わせて生きようとすることで生きづらさを感じ、社会から孤立しがちな方々が自分らしく安心して暮らせる地域社会を目指して「生きづらさを抱えた方の支援事業」に取り組んでおります。

事業のひとつとして「生きづらさを抱えた方の支援連絡会」を毎年開催しております。今年度は、障がい・高齢・子ども・その他全ての分野に関わっておられる関係機関・関係者の皆さまにお声掛けし、大勢お集まりいただくことができました。

まず始めに、西蒲区社会福祉協議会から生きづらさを抱えた方の支援事業について、改めて説明をいたしました。

 

その後、冊子iroiroの製本化プロジェクトメンバーでもある新潟大学歯学部口腔生命福祉学科 准教授 中村健氏NPO法人新潟ねっと 村山賢氏をお迎えし《生きづらさを抱えながら生きる、寄り添う》と題し、冊子iroiroの中の文面の言葉に焦点をあてながらお話いただきました。

 

『「絶対にここが生きづらいだろう」というような決めつけは結構的外れだったりします。』という言葉から、中村氏は「以前、シングルマザーの方に大変でしょうと言った時、大変じゃありません。勝手に決めつけないでくださいと言われた」というエピソードを交え、ご自身がその時決めつけていたという気持ちにハッとしたことが伝えられました。

村山氏からは、うつの時を振り返り「うつの人に頑張れというのは良くないというが、信頼関係がある人からの頑張れは嫌じゃなかった」というご自身の体験から、生きづらさの尺度は人それぞれであり、信頼関係を基準に言葉選びもされていることをお話しいただきました。

私自身もとても印象に残りました。お二人のお話に何度も大きくうなずきながら共感したり、考えさせられたり、多くの気づきがありました。参加された方からも「よいお話が聴けたので職場で共有したい」「もっとお二人の話が聴きたかった」「課題解決型支援から伴走型支援の説明が良かった」等の感想が聞かれました。

  

後半は、7グループに分かれ事例検討を行いました。それぞれ分野の違う方々でグループを構成し、それぞれの立場での強みを生かしながら話し合っていただきました。

     

各グループからたくさんのご意見をいただくことができ、今後の支援において連携するきっかけづくりになればと強く感じました。

   

生きづらさを抱えた方の支援連絡会から支援者同士がつながり、「チーム」西蒲区の生きづらさを抱えた方を地域で支えていくため、仲間としてつながり続けていけたらと願っております。

最後に、今回ご参加くださいました関係機関・関係者の皆さまの協力を得ながら生きづらさを抱えた方の支援つながりBOOKを作成しています。支援を行っていく中で活用しながら、さらに横の連携を深めていきたいと考えております。

参加くださいました皆さま、大変ありがとうございました。