ホーム > お知らせ・イベント一覧 > 住民啓発セミナー「障がいがあると生きづらい?共生社会ってなんだろう?」を開催しました。
令和4年度 西蒲区生きづらさを抱えた方の支援事業
「障がいがあると生きづらい?共生社会ってなんだろう?」
令和5年2月25日(土)
今年度の住民啓発セミナーは西蒲区社会福祉協議会会長感謝状贈呈式と同時開催いたしました。
第1部【社会福祉功労者感謝状贈呈式】
当会の役職員として8年以上、民生委員児童委員として9年以上勤務あるいは関わってくださりその職を離れた方、当会会長が特に適当と認めた方に感謝状が贈られました。
これまでのご尽力大変ありがとうございました。
第2部【住民啓発セミナー】
パネルディスカッションのコーディネーターに新潟市障がい者基幹相談支援センター西 竹田一光氏、パネリストには新潟市障がい者基幹相談支援センター西 丸山幸代氏、視覚障がい当事者 石川登志子氏、巻地区手をつなぐ親の会 小柳麻子氏をお迎えいたしました。皆さまは西蒲区自立支援協議会のメンバーでもあります。
今回のセミナーでは、来場者の皆さまから受付時に障がいについての事前アンケートにお答えいただきました。こちらの結果をお伝えした後、パネルディスカッションに入りました。
まず始めに、新潟市には8つの区があり、その中で西蒲区の高齢化率は34.8%と一番高く、6割弱が老後や健康のことで不安を抱えており、8050世帯が多い。世帯内に障がい児・者や要介護高齢者がいることを隠したい地域性があるということが竹田氏から伝えられました。
新潟市障がい者基幹相談支援センター西の丸山氏は、生きづらさの原因は障がいがある人なのか?社会に目を向け視点を変えて考えてみてほしい。一人ひとりのちょっとした気づきや理解で、障がいのある人もない人も誰もが暮らしやすい社会になることを丁寧にお話くださいました。
障がいがある人といっても、一人ひとりの困りごとは全員違ってきます。
視覚障がい当事者の石川さんは、移動で電車の乗降の手伝いや乗り継ぎの手伝いは事前に申込みが必要なことや、白杖を使用していた時、周りを気にして途中で白杖を鞄にしまっていたことなど、日々の生活のリアルな体験をお話くださいました。
巻地区手をつなぐ親の会 小柳さんからは、知的障がいのある子どもの通学問題について。小中学校時代はスクールバスが利用できたが、高等特別支援学校へ進学後はスクールバスが出ないため、自力通学もしくは親の送迎となること。親の体調不良により子どもを休ませざるを得ないこと。保護者が主体となってNPO法人化してスクールバスを運営している現状があることをお話くださいました。
最後に竹田氏から「わかることは変わること」というメッセージが伝えられました。
参加された方からは「今、障がいがなくても、明日も同じだという人はいない。他人ごとではなく自分ごととして、見える・見えない生きづらさに気づき、想像し、繋ぎ合う。せめて、ここに来れたことで心の中に一粒の種を持ち帰り、種まきしたい。今歩ける自分も自力では歩けなくなる人生が来たときにSOS、他人の力を頼ることは悪いことではないのだと周りに種まきしていきたい」「みなさんのやりとり、雰囲気、実際の話の内容、絵入りのスライド◎。良いお話を聞くことできました。参加してよかったです」など、たくさんのご感想をいただきました。
当事者や支援者の方々から実体験に基づくリアルなお話を伺うことで、私も同じ社会に暮らす一人として一緒に考えるきっかけをいただくことができました。
気づくこと・知ることで誰もが暮らしやすい社会に一歩ずつ近づくような気がします。今後も当会では、生きづらさを感じている方が自分らしく、安心して暮らせる地域づくりに取り組んで参ります。
また、当日会場では生きづらさを抱えた方の居場所marugo-to home(まるごーとほーむ)の活動を行うにあたり、協力金を募集し受付ブースを設置いたしました。ご協力いただいた方には、ビニールハウスの居場所marugo-to(まるごーと)で作成したmarugo-toブロックをお渡しさせていただきました。
当会の事業にご賛同いただき、感謝申し上げます。誠にありがとうございました。