ボランティアきっかけづくり講座

「傾聴講座～はじめの一歩は聴くことから～」

傾聴ボランティアは、高齢者などの不安や孤独の軽減につながる大切な心のケアのひとつとして、コロナ禍の現在でも需要は高まっています。

本講座では“聞く”と“聴く”の違いを認識し、相手に寄り添う聴き方を学びました。今後の活動の質の向上を目指すとともにコミュニケーション能力の中で重要な「傾聴」を通じ、ボランティア活動に参加するきっかけづくりを目的に、今年度も全３回の講座で行われました。

１回目・２回目の講座には、NPOこころネットワーク 遠藤道子氏をお招きし、「傾聴」についての理解を深め、相手に対し受容・共感することの大切さを学び、その後のストローク交換では、相手とのコミュニケーションから得られる「心の栄養」について学び、コミュニケーションの大切さについて理解を深めました。

   

少しずつ参加者同士も顔なじみとなり、仲間意識が芽生え始めた３回目はフォローアップ研修です。フォローアップ研修では、傾聴ボランティア陽だまり代表 富岡五子氏を講師にお招きしました。

まずは、対人関係を豊かにする話の聴き方（傾聴）についてお話しいただき、その後ロールプレイ体験を行いました。事例を基に2人で対話をした後、参加者全員で対話が適切に行われたかを振り返ります。

  

参加者には当日までロールプレイ体験を行うことは知らされていませんでした。なのになのに、なぜみなさまぶっつけ本番で女優のような演技ができるのでしょうか⁈

これまでの講義の成果を発揮した傾聴力はもちろん、演技力までも持ち合わせており、笑いもある楽しい雰囲気のロールプレイとなりました。

 

みなさまの優しい表情や丁寧な話の聴き方、声のトーンからも相手の心に寄り添い、温かな心で向かい合っていることが伝わってきました。

【参加者からの感想】

新めて様々な場面での傾聴の難しさを感じました。特にフォローアップ研修では、認知症の家族の体験をお聞きし、そうした家族への傾聴も必要だと思いました。

自分の親となると距離感が難しいですが、心を寄せるという心構えを身につけたいと思いました。

聞くだけでなくワークショップ形式で良かった。緊張もしたが、思いの外楽しかった。たくさんの気づきがあり、今後の自分の人生に生かしたい。等、前向きなご感想を多くいただきました。

この後、１・２回目の講師 NPOこころネットワーク 遠藤道子氏をお招きし、近状報告や情報交換会を兼ねたＯＢ・ＯＧ会茶話交流会も予定しております。