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お知らせ・イベント

2023/10/26お知らせ

巻東中学校にて「認知症行方不明者捜索訓練」を行いました。

新潟市西蒲区巻東中学校の地域教育コーディネーター髙井さんから当会へ、3学年の福祉の授業についてご相談をいただいたことをきっかけに認知症行方不明者捜索訓練を行うこととなりました。

認知症行方不明者捜索訓練は、様々な人との関わりを通して「福祉の課題」を見つけ、自分事として捉え出来ることを考える・訓練を通して自分たちの地域を普段から意識し、地域の一員としての自覚を高めるきっかけを作ることを目的に行われました。

グループごとに全員が役割を持ち、行方不明となった認知症の方を発見または見かけた場合の対応について、それぞれの立場でどう行動したらいいのかを寸劇(実施訓練)を通して学びます。

《午前》

まずは西蒲区ボランティア・市民活動センター田巻より訓練の目的と流れ、注意事項等の説明をさせていただきました。

 

その後、支え合いのしくみづくり推進員・西蒲区役所健康福祉課・巻東中学校・西蒲区社会福祉協議会の職員による寸劇を見てもらい、今日の動きを生徒全員で確認。

認知症の方の設定はそれぞれ異なります。設定を基にどのように声をかけたらよいか、どのような対応をするかをグループ内で話し合いました。

 

今回の訓練では、巻東中学校区で地域の支え合い活動を行っているグリーンハイツ支え合いの会の皆さまが、子どもたちのためならと全面協力してくださり、それぞれのグループに入ります。

 

この日1、2年生は校外学習のため不在。学校全体を使って行方不明者の発見・保護までの流れをそれぞれの役になり訓練を行いました。

私もグループに入っていましたが、生徒たちの声のかけ方や関係者とのやりとり、アドリブで保健室の先生に声をかけ行方不明者の特徴を正確に伝え、協力を得ていた様子に「さすが!」と感じました。

【行方不明者役の方々からの声】

○頭が混乱している時に助けが来てくれると非常にありがたいことだと思った。

○「どうですか?」「○○ですか?」と、優しく受け入れてくれるような態度で接してもらい安心感があった。

○見つけてもらった時「おめさん誰だね?」と言ったんですが「○○だよ。○○だよ」と優しい声かけをしてもらって、暗い場所の設定だったので明るいところに案内してもらいとてもよかった。

‘’お互いに思いやりの気持ちを大事に、これからの成長を楽しみに待っております‘’といったエールも聞かれました。

《午後》

グループワーク

どのように声をかけたか・グループ内で気をつけたことや心がけたこと・今回の訓練をどう生かすか等を話し合います。

今回の訓練をどう生かすかでは、普段から近所の人に日常的に挨拶をして交流を深める・周囲に目を向ける・地域の活動に参加する等、地域を意識した声があがっていました。

講評では、巻東中学校3学年主任平尾先生からなるほどで終わらず実行実践に移す。いざという時だけでなく普段から地域の一員としてどうかかわるか。相手の立場に立って考えられる力、自分事として考えられる力が大事といった言葉が3年生の皆さんに送られました。

認知症行方不明者捜索訓練をきっかけに、地域の方々と新たな繋がりができるといいなと感じます。普段からコミュ二ケーションを取ることで、いざという時に声をかけ合える関係になり、今以上にみんなが安心して暮らすことのできる地域になっていくと思うと嬉しくなりますね。