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お知らせ・イベント

2019/7/11お知らせ

新潟市ボランティア受入施設担当者研修会を開催しました。

令和元年7月5日(金)西川学習館にて関係施設のボランティア受入担当者の方や関係施設の職員の方を対象に、「西区・西蒲区合同ボランティア受入施設担当者研修会」が開催されました。

西区・西蒲区の高齢者や障がい者施設の職員の方々が参加してくださいました。

始めにボランティア受入施設を代表して、特別養護老人ホーム遊生の里の介護支援専門員 堀 京子 様とボランティア代表のJA越後中央 ふれあいグループ 白崎 ムツ 様に事例発表していただきました。

信頼関係があるからこそできるお二人の掛け合いがみられました。

白崎様からはボランティアは施設ご利用者のためだけでなく自分のためでもあり、時間帯も自分のライフスタイルに合った時間で行っている。そのためご主人の昼食時間帯までに帰宅できるのが有り難いとのお言葉はとても印象的でした。

遊生の里の堀様からも、施設のご利用者がボランティアさんと関わることで、生き生きとした表情でとてもいい時間を過ごしている様子を伺うことができ、ボランティアの受け入れが施設の質の向上にも繋がっている雰囲気が感じられました。

 

 

 

事例発表の後は「ボランティア受入れとは」と題し、受入れの現状と担当者の悩み、問題解決の糸口を探すグループワークを行いました。

ボランティアの高齢化、男性ボランティアの不足、突然のキャンセル、マンネリ化等様々な課題が出る一方、解決策として施設とボランティアのお弁当付き交流会、ボランティア担当以外の職員向けの研修(何のためにボランティアを受け入れるか)、SNSでの発信やスーパー、コンビニ等にポスターを貼らせていただくといった提案も聞かれました。

    

 

 

その後、グループワークに絡めながら「地域も施設も職員も育つボランティア受入れ」と題し、はやし社会福祉士事務所の林正海氏より講話をしていただきました。

施設は閉鎖性があり、関係性が分断されているためご利用者様の社会性を守ることが大切。人が来ることで社会性を取り戻し、地域での生活を思い出すことが出来る。また施設自体も人の出入りがあることで環境が整う、ご利用者様も身だしなみに気を遣うことに繋がる。

男性ボランティアが不足しているところは、窓ふき・植木の剪定・車いす磨き・包丁研ぎ等、男性が特技を活かせるボランティアの募集にしてみるなど、視点を変えていくといったアドバイスもありました。

また、ボランティアが来ないというのは地域課題でもあり、まずは施設に来ていただくことが大切。一度施設に来てくださいという雰囲気で、介護予防スクールやキッズボランティアなど敷居を低くし地域の方々が入りやすい環境を作ることなども必要とのことでした。

 

 

今回の研修を通して、参加者からは「ボランティアに対する考えや視点が180度変わりました」「ボランティアさんに対する受入れ姿勢を学べた」「ボランティア担当職員だけでなく、職員全体でボランティアの受入れに関する理解が必要と感じた」「ボランティアさんの募集の仕方や定着するためなど研修内容を活かしたい」等多くの前向きな感想をいただきました。

それぞれの職場でより良い受入体制を整える多くのヒントを得られたのではないでしょうか。今後も施設とボランティアが良い関係を築けるようボランティア受入研修を開催していきたいと思います。

講師の皆様、研修に参加してくださいました職員の皆様ありがとうございました。