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お知らせ・イベント

2019/10/9お知らせ

新潟市西蒲区「傾聴講座」~はじめの一歩は聴くことから~

 

10月4日(金)第1回目の「傾聴講座」~はじめの一歩は聴くことから~を開催しました。

今回は21名の方が参加され、そのうち6名が男性でした。これまで男性の参加者が少なく、この人数は職員もびっくり嬉しく感じました。

今年度も講師にNPO法人こころネットワークの遠藤道子氏をお迎えいたしました。毎回わかりやすく楽しい講座が好評です。

   

 

 

まずは、「傾聴~聴くとどんな効果があるか~」から講座がスタートしました。相手を受け入れる傾聴法として、受容と共感。相手の話を聞くためのスキルや聞き上手になることが大切であり、傾聴とは心から関心を持って聴く。言葉にならなかったことや表面化に隠されている感情も聴こうと努力することです。

傾聴のポイント…相手全体を受け入れる・おおらかな雰囲気をつくる・相手に尊敬を持つ・話を急がせないなど

 

ポイントを頭に入れながら、いざ実践です!まずは2人1組なってもらいます。トランプを使ってペアを作り、一方がテーマに沿った話をし、一方は傾聴します。

 

 

では、5分ずつ相手の話を傾聴してください。始め~!!

 

 

皆さん、5分すぎました・・・よ。

あいづち・感情反射・共感的理解。参加者のみなさんスムーズにされていたように感じました。話し上手・聞き上手な方々がお集まりでした。

 

 

次に「アサーション~どう答えるか~」

感情の表現法の1つ、アサーションとは日本語に訳すと「主張」です。「主張」とは、自分の意見や要望を無理やり押し通すとか、相手を自分の思い通りに動かそうとすることではありません。

①自分の正直な気持ちに気づく ②自分の正直な気持ちを大切にし、ごまかしたり否定したりしない ③自分も相手も対等な関係であることをしっかりおさえておく ④伝えたいことを屈折させずに表現する ⑤表現したことについて、自分を責めたり不愉快になったりしない ということだそうです。

事例に対して、非主張的(ノンアサーティブ)・攻撃的(アグレッシブ)・主張(アサーティブ)の3つのタイプの自己表現を考えてもらいました。

 

事例:「専業主婦のナオミは団地住まいです。一年程前に引っ越してきたヨウコとは年も近く、一緒に買い物に行ったりお互いの家にも行きする間柄。しかし、最近ヨウコはバックを貸してやお味噌を頂戴など態度が図々しく、貸したものも返してくれないこともあります。今日もナオミが買ったばかりのCDを貸してと言って、持って行こうとします。」

セリフを作ってみましょう!

 

 

その後、参加者の方全員に、主張(アサーティブ)に書いたことを発表してもらいました。

「私も毎日聞きたいから、すぐ返してね。」「まだ、自分も聴いてないから遅くてもいいなら貸してあげる。」「このCDいいよね。家族も気に入っているからしばらくしたら貸すね。」等、皆さん基本的には貸してあげるという優しい方ばかり。

男性の方々も「どうぞ。どうぞ。聞き飽きたら返してね。」「いいから持っていって」と優しさの塊のような返答が多数。新潟の県民性なのか、いや西蒲区の方の優しさかもしれません。「これからもいいお付き合いがしたいから物の貸し借りはやめましょう」「今、一緒に聴こうよ」等の提案を出された方もいました。

人は自分が可能なことは断れないそうです。講義の中で参加者の方全員に発表してもらうのは、周りの意見を聞くことで新たな発見ができるからと遠藤先生はおしゃっていました。確かに、皆さんの発表を聞いて、そんな風に言えば相手も傷つかないかも、そんな考え方もあるなぁと思いながら聞いていました。

 

自己主張はわがままかもしれませんが、感情は相手が起こしているものなのですから、相手の「感情」に対して、責任を感じる必要はないし、また責任の取りようもないのです。相手の感情は相手の持ち物であり、どのように感じるかは相手次第。

「感情は感じている本人のもの」ここを理解しておくことが大切とのことでした。

 

当日、参加してくださいました皆さまありがとうございました。

第2回目は10月18日(金)「ストローク交換~人と人との交流の大切さ~」です。