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2020/1/17イベント

新潟市中之口地区社協「令和元年度新春講演会」を開催しました!

令和2年1月11日(土)中之口地区公民館多目的ホールにて、中之口地区社会福祉協議会主催「遠藤実 ふるさと新潟は作曲の原点」と題し、作曲家の遠藤実氏の長女で遠藤実記念館の館長でもある遠藤由美子氏、元中之口村長の如澤寛氏をお招きし新春講演会が開催されました。

講演会冒頭では、中之口村五十周年記念として、平成16年7月に中之口公民館前に建立した「中之口音頭歌碑」にまつわる思い出を、当時の村長如澤寛氏からお話していただきました。 

中之口音頭は村民の方々の強い要望で昭和47年に作られました。新潟市と強い繋がりのある遠藤実氏から補作詞と作曲をお願いし、演歌歌手の北島三郎さんが歌いました。昭和48年6月の中之口村民運動会でお披露目され、約850人が揃いの浴衣で大観衆の中、何度も踊り、グランドには4,000人もの人が詰めかけたそうです。その後も、村の歌として定着し、村民の方々の寄付で中之口公民館前に歌碑が建立されたとのことでした。

中之口音頭の歌詞は、村の産業の米を娘に見立てた恋ものがたりになっているとのこと。そう思って聞くとまた違った感情が湧いてきますね。

中之口音頭にまつわるお話の後は、遠藤由美子氏による講演会に移りました。  

「歌は一番身近な娯楽」この言葉から講演が始まりました。遠藤実氏は東京都出身ですが、母親は西蒲区の曽根、父親は西区の中野小屋の出身だったことから西蒲区とは縁が深く、少年期は新潟で過ごされたそうです。少年時代は口から歌が出てきて、歌に励まされ歌手を目指していたといいます。

のど自慢や職場の慰安会でも歌声を披露し楽団の専属歌手となったり、ギターを携えて流しの仕事もしていたこともあり、各家を回り、かどつけを行い中之口地区も回っていたそうです。しかし、あることがきっかけで、スイッチが切り替わり作曲家の道へ。

遠藤実氏の代表曲には新潟を思い出しながら作られた曲が数多くあることを知りました。「星影のワルツ」は長岡の夜景、「お月さん今晩わ」は奉公に行っていた赤塚の畑から見た月を思い出して出来上がった作品だそうです。

遠藤実氏は新潟人ということを生涯思って生きていたと由美子氏は皆さまに伝えておりました。

 

講演後は、恒例のお楽しみ抽選会がありました。豪華景品の中には、遠藤由美子氏のサインも!皆さまドキドキしております。
 

「おめでとうございます~!素敵な1年になりますように。」
 

 

抽選会後は「皆さまで中之口音頭を歌いましょう!」と中之口地区社会福祉協議会の田村会長の掛け声で会場が一体となりました。楽しい音頭が始まり、踊りを披露してくれる方も!!遠藤由美子氏も踊りの輪に参加してくださいました。
  

講演会終了後には、素敵な出来事がありました。中之口音頭が初めて披露された時の新聞記事を大切にお持ちになっていた方がいらっしゃり、遠藤由美子氏と記念撮影。遠藤氏も大変喜んでおられました。

この度の新春講演会を通して、中之口音頭に対するさらなる愛着と誇りを感じることができ、延いては中之口地区への愛着、住民である誇りを参加者の皆さんが再確認できた、素晴らしい講演会となりました。

今回、中之口地区の担当として、様々な人達と触れ合う中で、地域のつながりが強いと感じていましたが、今回の講演会で認識できました。“地域への愛着”をもつことで、自分の地域に関心を持ち、良くしたいという想いが生まれ、延いては住みやすい地域、絆の強い地域になるんだなと、あらためて気付かされた一日でした。

 

ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。