ホーム > お知らせ・イベント一覧 > 寄り添うために ~家族と考えるニート・ひきこもりセミナー~
令和2年8月1日(土)新潟市西蒲区社会福祉協議会と新潟地域若者サポートステーション主催
「家族と考えるニート・ひきこもりセミナー」を巻地区公民館研修室にて開催いたしました。当日は、当事者ご家族と支援者・支援に興味のある14名の方がお集まりくださいました。
当会事務局長五十嵐の挨拶の後、セミナーが始まりました。
前半は、新潟市の若者支援の現状や課題、各機関の役割や特徴を紹介しました。
新潟市ひきこもり相談支援センターの吉川氏からは、小学生~高齢者まで幅広く相談があること、通常の居場所の他に女性限定の居場所も開設している等、様々なニーズに対応していることをお伝えいただきました。また、当事者だけでなくご家族も一緒に考える支援を大切にしているということを強くおっしゃっていました。
新潟地域若者サポートステーションの河田氏からは、働くことを考えた時、まずはサポートステーションに相談していただき、一緒に考えさせてほしいというお話がありました。職場実習(ジョブトレーニング)や、定着・ステップアップ相談等、一対一のきめ細かい就労支援を行っているということでした。
新潟市西蒲区社会福祉協議会の渡辺CSW(コミュニティソーシャルワーカー)は、ひきこもりは個人の問題ではなく社会の問題であること、社会福祉協議会として誰もが住み慣れたまちで安心して生活できる「福祉のまちづくり」の実現のために、どうアプローチしていけるか、また地域住民と協働して行っている取り組みについてお伝えしました。
後半は、当事者ご家族のグループと支援者・支援に興味がある方のグループに分かれ、話し合いを行いました。
ご家族のグループは「今日話し合いたいことor参加者や職員に聞きたいこと」をお一人ずつ順番に話し合い、その後「よりよい親子の関わり合いについて」新潟地域サポートステーションの桜沢氏からご紹介いただきました。
支援者・支援に興味がある方のグループは、新潟市西蒲区社会福祉協議会から実際に行っている住民支援活動(marugo-to/marugo-to home)の紹介をさせていただいた後、自分たちが行える支援活動について意見交換を行いました。
セミナー後、参加者の方から「地元だけではなく地域を超えた関わりを選べる環境があるといい」「立場の弱い人に思いを巡らせ生活することが大事」「困りごとの気づきができる、助けてと言える地域になるといい」「さらなる啓発が必要」等、多くの想いを伺うことができました。
皆さまの想いをかたちにできるよう、当会では今後も当事者やご家族はもちろん、サポーター養成や住民啓発等を行う予定となっております。
生きづらさを抱えた方に、寄り添うためにできることがあります。当会はこれからも地域の皆さまと共に考えていきます。