平成29年6月から令和3年5月までの4年間、西蒲区社会福祉協議会の会長を務められた真島福一さまから、退任にあたってのご挨拶をいただきました。

退任の挨拶                   真 島  福 一

西蒲区社協会長在任中は、地域住民の皆様はじめ、地域福祉に関わる団体・機関など多くの方々のご理解とご協力により、社協の事業を着実に推進することができました。心から感謝を申し上げます。

さて、地域福祉を取り巻く環境は、少子高齢化と人口減少の一層の進展、担い手の減少による地域の活力や持続可能性の低下、隣近所の付き合いや住民相互のつながりの希薄化等に伴い、地域や職場・家庭など生活の様々な場で支え合いの基盤が弱まり、「8050問題」「ひきこもり」「貧富の格差」など、複雑・多様化した深刻な問題が多発しています。

このような社会で、一人ひとりが「住み慣れた所で自分らしく生きがいを持って暮らしていける地域」にするには、誰もが思いやりの心を持って、「気軽に、助け合い、支え合える地域」に育てていくことが最善の道だと思います。そして、地域住民はじめ多様な主体が、制度や分野の垣根を超えて、「何れは我が身に迫ってくる問題」として認識し、連携協働することが不可欠です。

支え合う地域社会を目指すことが社会を健全に維持する重要な柱の一つと考えます。一日も早く実現されることを願い、退任の挨拶とさせていただきます。