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令和3年度 西蒲区生きづらさを抱えた方の支援事業
「生きづらさ」ってなんだろう ~不登校・ひきこもり~
令和3年11月21日(日)
青年期の生きづらさに着目し、不登校支援をとおしてみえてきた現状や課題についてお話を聞き「身近な地域住民として できること」を考えるきっかけづくりを目指し、住民啓発セミナーを開催しました。
「不登校から見えてくる現状」について、アーベルの会(新潟県子どもの発達と不登校を考える会)西 伸之氏より講話をいただきました。
巻地区では、アーベルの会 巻例会を巻やすらぎ会館(西蒲区巻甲121-1)にて、奇数月第2水曜19:30~21:30に開催しています。不登校の子を持つ親や学校の先生などが参加しており、それぞれの不安や思い、経験を自由に話し聞き合っています。同じ経験をしてきたから分かりあえるそんな場所となっています。
コロナ禍による休校など生活環境の変化も影響してか、新潟県内の不登校の児童生徒は2020年度過去最多となりました。
講話では、不登校や学校がつらいと感じている子は、「困った子」ではなく「困っている子」。本人が一番困っていて、自分のペースで走れない高速道路のような社会にいるようなものだとわかりやすく説明してくださいました。辛い経験や困難を乗り越える土台は「自分が自分であっていい」と思える感覚。評価によって育つものではなく、共感によって育つもの。一番は子どもが決めたことを応援することとお話がありました。
講話後、長岡崇徳大学看護学部看護学科教授 斎藤 まさ子氏の進行による質疑応答や意見交換を行いました。「子も親もこうあるべきと思っている。しんどいを受け止めてくれるそんな人に出会えるといい」そんな言葉が印象に残りました。最後に、当会から生きづらさを抱えた方の支援事業についてご説明させていただき、セミナーが終了いたしました。
参加された方からは「命を授かることは奇跡。親も子も自分を責めず、放す時間等、親も子もひと休みは大切な選択のひとつ。他者(場)を頼ることも・・・大切かと。」「支援者として、また母としてとても考えさせられる内容でした。子どもたちが健やかに成長できる社会をどのように作っていくか・・・。社会全体で考えていくべき課題だと認識しました。」など、たくさんの感想をいただきました。
地域に理解者がいること、応援してくれる人がいることは当事者やご家族にとって原動力になります。理解できないと排除してしまいがちですが、本人のことを知ることで地域に優しさが生まれます。今後も当会では、生きづらさを感じている方が自分らしく、安心して暮らせる地域づくりに取り組んで参ります。
また、当日会場では生きづらさを抱えた方の居場所marugo-to home(まるごーとほーむ)の活動を行うにあたり、協力金を募集し受付ブースを設置しました。ご協力いただいた方には、ビニールハウスの居場所marugo-to(まるごーと)で作成したmarugo-toブロックをお渡しさせていただきました。
当会の事業にご賛同いただき、感謝申し上げます。誠にありがとうございました。